乳歯の役目
乳歯と永久歯は同じ歯ですが、実は大きく違っています。
見た目の違いとしては、色と大きさです。
永久歯は黄色味を帯びており、乳歯は白に近い色で永久歯よりも一回り小さいのが一般的です。
また、乳歯と永久歯は本数も違っており、乳歯は20本、永久歯は32本(親知らずを含む)になっています。
歯の構造的には、乳歯は永久歯よりも歯の表面のエナメル質や象牙質といった丈夫な部分が薄くなっています。そのため「やわらかい」と表現されることがあります。
エナメル質や象牙質が薄いと虫歯の進行がはやく、すぐに虫歯菌が歯の奥に侵入してしまいますので、子供のお口のケアには細心の注意が必要なのです。
また、永久歯は一生使うものですが、乳歯は一定期間の後に抜け落ちることはよくご存じでしょう。
これは無駄に生えているわけではなく、永久歯を使うための練習を行う期間だと考えてください。
一生使わなければいけない永久歯を何の練習もなくぶっつけ本番で使うのはリスクがあります。もちろん、現代ではいきなり歯を失うようなことはないかもしれませんが、人間が野生にいたころはいきなり固いものにかみついて歯が欠けてしまうこともあったでしょう。そのあたりの力加減を練習するために乳歯があるわけです。
また、乳歯にはあごの成長を助け、永久歯を正しい方向に導く役目がありますので、自然と抜け落ちるまで大事にしなければいけないのです。
当院では、一般歯科診療を行っております。ご不安なことがございましたらお気軽にご相談ください。
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