銀歯を白くしたい場合に「セラミック」には
どんなメリット・デメリットがある？

自然な見た目で美しい

セラミックはパッと見ただけではどこを治療したかわからないほど、天然歯に近い色調や透明感を再現できます。また、長く使っていても着色や変色の心配がありません。「笑うと銀歯が目立つ」「銀歯が見えて恥ずかしい」というほかに、前歯の詰め物や被せ物の変色でお悩みの方にもセラミックはおすすめです。

劣化が少なく寿命が長い

銀歯の寿命は平均で5年程度といわれており、治療をしてもどこかのタイミングで再治療が必要となる可能性が高くなります。再治療となった場合、再び歯を削ることになるため歯へのダメージも甚大です。一方のセラミックの寿命は10～20年前後と長く、治療後のメインテナンス次第では20年以上使い続けることも可能です。再治療の必要がない分、歯質を多く残して歯の寿命を延ばすことができます。

虫歯・歯周病のリスクを軽減できる

銀歯は金属の劣化によりすき間や段差が生じやすく、そこに汚れが溜まって虫歯や歯周病を誘発させるリスクがあります。これに対してセラミックは劣化が少ないほか、表面が滑らかで汚れがつきにくいため、治療後の虫歯の再発や歯周病発症のリスクを抑えられます。銀歯を白くしたい以外に、繰り返す虫歯にお悩みの方にもセラミックはおすすめです。

アレルギーの心配がない

銀歯は劣化すると金属イオンが溶けだし、これが金属アレルギーの原因になることがあります。セラミックは化学的に安定した素材で、唾液や熱、酸に触れても成分が溶けだすことはなく、アレルギーを起こす心配もありません。

歯ぐきの黒ずみ（メタルタトゥー）を防ぐ

金属の劣化により溶けだした金属イオンは、歯ぐきに沈着すると黒ずみの原因になります。素材をセラミックに変えることで、このようなトラブルも防ぐことができます。

費用が高い

銀歯は保険が適用できるため比較的安い価格で詰め物や被せ物が作製できます。しかし、セラミックには保険が適用できないため、銀歯に比べると治療費が高額になります。

歯を削る量が多くなる

金属は薄くても一定の強度が保てるため、歯を削る量を最小限に抑えることができます。一方で、金属よりも強度が落ちるセラミックは、詰め物や被せ物の強度を維持するために一定の厚みが必要です。このため、銀歯よりも歯を削る量が多くなります。

治療期間が長くなることがある

セラミックは審美性に優れる一方で、形や色を調整するために複数回の通院が必要になることがあります。そのため、銀歯よりもトータルの治療期間が長くなる場合があります。