前歯のインプラント治療に適しているアバットメントとクラウン
インプラント治療でアバットメント(支台)とクラウン(被せ物)を製作する材料で一番考えなければならないのが強度だと思います。
天然歯にクラウンを被せた場合ですが、歯の根(歯根)と顎の骨(歯槽骨)の間には歯根膜というものが存在し、その歯根膜により数十μではありますが歯は動きます。それが噛んだ時にクッション替わりになることで、衝撃を和らげる働きがあります。
しかし、インプラントは顎の骨に直接チタンでできた人工歯根を埋め込むので、固定はされますがクッション替わりになるものがなく、衝撃がアバットメントとクラウンに直接伝わり破折や破損の可能性が出てきます。
また、前歯部でのインプラント治療で気を付けなければならないことは、『色』です。歯茎はとても高い光透過性を持っているので、金属でできたものを使用すれば歯茎が暗くなります。ですので、極力前歯には金属を使用しないほうが高い審美性を獲得することができます。
ここで良いのが、ジルコニアでアバットメントとクラウンを製作することです。ジルコニアは高い光透過性を有しているので歯茎が黒ずんだりする心配がなく、より天然の歯に近い色調を再現することが可能です。前歯のインプラント治療は審美性を有さんされる方が多いので、ジルコニアを使用することはとても有効だと思います。
当医院のインプラント治療に関してはこちら
http://www.tdc.gr.jp/0510implant/