インプラント手術の後、痛みや腫れの症状はどれぐらい続く?
ここではインプラント手術後における痛みや腫れの症状、術後の過ごし方の注意点などをご紹介していきます。
目次
インプラント手術後の痛みや腫れについて
インプラント手術後は麻酔が切れた後から数日間ほど、痛みや腫れをともないやすくなります。以下にそれぞれの症状について、より詳しく解説していきましょう。
インプラント手術後の痛み
なおインプラント手術では術後10日ほどたって歯茎を縫った糸を取り除く処置(抜糸)をおこないますが、その際に少しチクチクする痛みを感じることがあります。注射を刺す時よりも軽い痛みですが、気になる方には表面麻酔をして処置をおこないます。
インプラント手術後の腫れ
インプラント手術をおこなった部位は一時的に傷口となるため、その部位に炎症が生じて赤みや腫れをともないます。ただこれは体の正常な反応であり、傷口がきれいに治るためにはある程度避けられない面もあります。また痛みと同じように、インプラント手術が広範囲に及ぶ場合や骨造成をおこなった場合ほど腫れる可能性が高いでしょう。ただ腫れたとしてもピークは術後3~4日ほどで、多くは1~2週間程度で治まります。
インプラント手術後に注意すること
インプラント手術後の痛みや腫れについてはどうしても避けられない部分がある一方で、症状のあらわれ方は術後の過ごし方によっても左右されます。つまり術後の過ごし方がいい加減になると、強い痛みや腫れがでたり、症状が長引いたりする可能性が高いということです。したがって術後は以下の点に十分注意しておきましょう。
処方された薬は指示通りに飲む
インプラント手術後は化膿止め(抗生剤)や炎症を抑える薬、痛み止めなどが処方されます。これらの薬を決められたとおりに服用しないと、腫れや痛みが強くでてしまうおそれがあります。症状の有無にかかわらず、出された薬は歯科医の指示通りに服用しましょう。
手術後数日は運動や入浴、飲酒を控える
インプラント手術後は運動や飲酒、入浴の際の長湯など、血の巡りがよくなるような行為をできるだけ控える方がベターです。血流がよくなると患部の出血や痛み、腫れなどが強くなるおそれがあります。なお入浴に関してはシャワー程度で軽くすませるぐらいであれば問題ありません。
お口の中を清潔に保つ
口内が不潔だと、雑菌が傷口に感染して腫れや痛みがでてしまうおそれがあります。患部付近はあまり強く刺激しないよう心がけながら、時間をかけて丁寧に歯を磨きましょう。
手術部位を刺激しない
手術部位を指や舌でむやみに触れると、傷口に雑菌が入って腫れや痛みをおこしやすくなります。しばらくは気になっても、手術部位は刺激しないようにしましょう。また食事の際も、硬いものや極端に辛いものなどは控えるようにしてください。
タバコは控える
タバコの煙に含まれる有害物質によって血流が悪くなると、傷口の治りも悪くなります。インプラント治療の期間中はできるだけ喫煙は控えましょう。
次のような場合は歯科医院にご相談ください
処方された痛み止めが効かない
他の効きやすい痛み止めを処方してもらえますが、何らかのトラブルが起きている可能性もあるため、歯科医に相談しましょう。
数日経っても症状が変わらない、日に日に症状が悪くなる
患部に何らかのトラブルが起こっている可能性があります。できるだけ早めに歯科医院を受診してください。
処方された薬を飲んだら湿疹や下痢などの症状がでた
出されたお薬が体に合っていない可能性があるため、早めに歯科医に相談しましょう。
出血や鼻血、唇周囲のしびれなどの症状がある
手術部位にトラブルが生じている可能性があるため、できるだけ早めに歯科医院を受診しましょう。
まとめ
インプラント手術後の痛みや腫れの症状は、術後3~4日ほどをピークに、長くても1週間から10日ほどで自然に治っていくことがほとんどです。その間は処方された薬で痛みをコントロールし、できるだけ患部を安静にして症状が落ち着くのを待ちましょう。ただしいつまで経っても症状が治らない、あるいは日が経つにつれて症状が悪化する場合は、早めに歯科医院に相談してください。
当院では患者様のご心配・ご不安の声にも真摯に耳を傾け、患者様の気持ちに寄りそう診療を心がけております。どんなことでもお気軽にご相談ください。
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