インプラント術後の食事・おすすめの食事や注意点など解説!
【タバタデンタルクリニック監修】

インプラント手術を受けた後、多くの患者さんから「いつから食事ができるの?」「どんな食べ物を選べばいいの?」といった質問をいただきます。
手術後の食事選択は回復に大きく影響するため、適切な知識を持つことが重要です。
本記事では、インプラント術後におすすめの食事、避けるべき食事、そして食事以外の注意点について詳しく解説いたします。
正しい情報を身につけて、安心してインプラント手術に臨んでいただければと思います。
インプラント術後に食事をしてもよいか?

結論として、インプラント手術直後の食事は控えるべきです。
一般的には、局所麻酔が完全に切れてから、約2~3時間後や、担当医から許可が出てから食事を始めるのが安全です。
医師からの具体的な指示に従うことが最も重要であり、個人の回復状況に応じて食事開始のタイミングは調整される場合があります。
インプラント術後におすすめの食事

本記事では、インプラント術後におすすめの食事をご紹介します。
柔らかく噛みやすいもの
手術後の口の中は傷口がまだ治癒しきっておらず、強い力で噛むことによってインプラントに予期しない負荷を与える可能性があります。
インプラント体と骨がしっかりと結合するまでの数週間は、患部への刺激を最小限に抑える必要があります。
茶碗蒸しは卵液にだしを効かせ、具材を細かく刻むことで噛む動作をほぼ不要にできます。
海老や鶏ひき肉を加えることで良質なたんぱく質も摂取でき、蒸し時間を適切に調整すればぷるぷるとした食感で口当たりも滑らかになります。
豆腐や絹ごし豆腐は舌で簡単につぶせる程度の柔らかさを持ち、植物性たんぱく質を効率的に摂取できます。
白身魚の煮付けも繊維が細かく、口の中でほぐれやすいため術後の食事として最適です。
かぼちゃの煮物は自然な甘味があり、ビタミンAやカロテンも豊富に含まれています。
栄養価が高いもの
手術を受けた体の組織が回復するためには、通常以上の栄養素が必要となります。
傷の治りを早めるためや、インプラント周囲の組織を健全に保つため、栄養密度の高い食品選択が重要になります。
たんぱく質は組織修復の基本材料となるため、鶏ささみのスープや卵料理が推奨されます。
卵は完全栄養食品として知られ、必須アミノ酸を理想的な比率で含有しているため、術後回復期の栄養源として最適です。
半熟卵やスクランブルエッグの形態であれば、噛む負担も軽くなります。
ほうれん草のペーストには鉄分やビタミンC、葉酸が豊富に含まれており、粘膜や皮膚の修復を助ける効果があります。
レバーペーストも鉄分とビタミンAが豊富で、貧血予防と組織再生の促進に効果的です。
栄養バランスがよいもの
回復のスピードを高めるには、主食・主菜・副菜をバランスよく組み合わせた食事が理想的です。
雑炊は一つの器で主食・主菜・副菜を同時に摂取できる便利な食事です。
白米に魚や卵、野菜を加えて煮込むことで、炭水化物・たんぱく質・ビタミンをバランスよく摂取できます。
だし汁の旨味により食欲も増進され、水分補給も同時に行えます。
ミキサー食やポタージュスープは野菜や豆類、鶏肉を一緒に煮込んで滑らかにすることで、消化も良く、栄養も一度に摂取できます。
かぼちゃのポタージュにはビタミンAとカロテンが、コーンスープには食物繊維とビタミンB群が豊富に含まれています。
カルシウムやビタミン、たんぱく質が豊富なもの
インプラント体と顎骨の結合過程では、骨組織の再生と粘膜組織の修復に関与する特定の栄養素が不可欠となります。
カルシウム、ビタミンD、ビタミンC、たんぱく質は骨代謝の促進や免疫機能の維持において中心的な役割を担います。
無糖ヨーグルトはカルシウムと乳酸菌を豊富に含有し、腸内細菌叢の改善を通じて全身の免疫力向上に寄与します。
プロバイオティクス効果により消化機能の正常化も促進され、他の栄養素の吸収率向上も期待できます。
鮭を蒸し焼きにした料理はビタミンDとたんぱく質を豊富に含有し、カルシウムの吸収促進と骨の健康維持に重要な役割を果たします。
調理法を工夫することで身が軟らかくなり、術後の食事に適した食感が得られます。
インプラント術後には避けた方がいい食事

インプラント術後には避けた方がいい食事をご紹介します。
辛いもの・刺激の強いもの
手術で作られた傷口は非常に敏感な状態にあり、外からの刺激に対して過敏に反応してしまいます。
唐辛子やスパイス類、酸味の強い食品は傷口や粘膜を直接刺激し、痛みを強くしたり炎症を悪化させる危険性があります。
刺激の強い食べ物を摂取すると唾液の分泌量が急に増え、血管が広がることで術部からの出血が再び起こる可能性も心配されます。
キムチや辛口カレー、麻辣スープといった唐辛子をたっぷり使った料理は特に注意が必要です。
また、香辛料をたくさん使ったエスニック料理、チリソースやカレー粉を多用した料理も同じように避けるべき食品といえます。
熱いもの
インプラント手術の直後では、麻酔の影響で口の中の温度を感じる力が弱くなっている場合があります。
この感覚が鈍った状態で熱い飲み物や食べ物を口にすると、やけどに気づかないまま組織を傷つける危険があります。
熱いものによる刺激は血管を広げる作用があり、手術部位での出血や腫れを悪化させる要因となる可能性があります。
熱々の味噌汁やラーメン、淹れたてのコーヒーや緑茶といった熱い飲み物は特に注意が必要です。
少なくとも手術後1~2週間の期間は、人肌程度まで冷ましてから摂取することが安全な方法です。
冷たいもの
冷たいものには軽い腫れや痛みを一時的に和らげる効果がある一方で、極端に冷たい飲み物や食べ物は知覚過敏のような鋭い痛みを引き起こすリスクがあります。
手術後の歯茎や歯の周りの組織は血流が不安定で、急激な温度変化により強い違和感や染みるような症状が出ることがあります。
氷をたくさん入れた飲み物を一気に飲むことや、アイスクリームやかき氷を大きな口で食べることは避けるべき行為です。
冷蔵庫から出したばかりの冷たいゼリーやヨーグルトをそのまま食べることも同じような問題を起こす可能性があります。
温度の管理は手術後の回復において重要な要素であり、極端な温度の食品摂取は組織の治りを妨げる要因となる可能性があることを覚えておく必要があります。
硬いもの
手術後のインプラントは、顎の骨としっかり結合するまでに数か月の時間を必要とします。
この期間中に硬い食べ物を強く噛むと、インプラントや周囲の骨に過度な力がかかってしまい、結合が不安定になる危険性があります。
具体的には、ナッツ類のアーモンドやピーナッツ、煎餅やバゲットのようなハード系のパンは特に注意が必要です。
硬い野菜として生のニンジンや大根スティックも同様に避けるべき食品です。
氷を噛む行為も同じように危険で、突然の強い力がインプラント部位に加わる可能性があります。
粘着性が高いもの
キャラメルやガムのように粘り気の強い食品は、噛む力だけでなく引っ張る力も同時に加わるため、インプラントの安定性を損なうリスクがあります。
特に、糸で縫合している期間に粘着性の高い食品を摂取すると、糸が引っ張られて傷口が開く可能性も心配されます。
キャラメル、グミ、ガムといった粘着性食品のほか、お餅や団子も同様の注意が必要です。
ドライフルーツの干し柿やレーズン、モチモチ食感のパンやお菓子も避けるべき食品に含まれます。
食品選択の際には、歯にくっつきやすいものは避け、サラッとした食感のものを選ぶことが安全です。
酸っぱいもの
レモンや酢のような強い酸味を持つ食品は、術部の粘膜や歯茎に刺激を与え、染みるような痛みや違和感を引き起こすことがあります。
さらに、酸味の強い食品は口の中を一時的に酸性に傾けるため、傷の治りを妨げる環境を作り出す恐れもあります。
レモンやグレープフルーツなど酸味の強い柑橘類、酢の物の南蛮漬けや酢の効いたマリネなどは特に注意が必要です。
トマトや梅干しといった酸味の強い食品、オレンジジュースやグレープフルーツジュースなどの酸味の強いジュースも同様に避けるべき食品です。
口の中の環境を中性に保つことは、傷の治癒過程において重要な要素であり、酸性食品の摂取は回復を遅らせる要因となる可能性があります。
甘いもの
手術後は口の中の清掃がしづらくなるため、糖分が多い食品は細菌の栄養源となり、インプラント周囲炎や虫歯のリスクを高めます。
また、甘い飲み物やお菓子は、歯茎や粘膜の抵抗力が落ちている状態では炎症を悪化させることがあります。
ケーキやチョコレート、ドーナツなど砂糖を多く含む菓子類、甘い清涼飲料水のジュースやスポーツドリンクは特に注意が必要です。
加糖ヨーグルトやプリン、シロップ漬けのフルーツ缶詰も同様に避けるべき食品です。
無糖の飲み物や自然な甘みを持つ果物を適度に摂取することが推奨されます。
インプラント術後、食事以外に気を付けるべきこと

インプラント術後、食事以外に気を付けるべきことについて解説します。
入浴は控える
インプラント手術の当日や翌日は、長時間の入浴や熱いお風呂は避けることが大切です。
お湯の熱さや長風呂によって体温が上がると、全身の血流が増え、手術部位の血管も広がります。
その結果、出血や腫れが悪化したり、治りが遅くなる原因となります。
手術後1~2日はぬるめのシャワー程度にとどめ、血流を急激に増やさないようにするのが安心です。
シャワーの温度は体温よりやや温かい程度に設定し、短時間で済ませることが推奨されます。
入浴時間の調整により、手術部位の安定した治癒環境を維持できます。
温度管理は術後回復において重要な要素の一つです。
激しい運動は控える
手術直後は、心拍数や血圧が急上昇するような運動を避ける必要があります。
激しい運動をすると、手術部位の毛細血管からの出血が再開したり、腫れや痛みが強くなることがあります。
また、強い衝撃や転倒による外傷で、インプラント部位に直接ダメージを与える危険もあります。
段階的な運動復帰により、インプラントの安定した結合を促進できます。
タバコは控える
喫煙はインプラント治療において、最も治りを妨げる要因の一つです。
タバコに含まれるニコチンは血管を縮める作用があり、手術部位への血流を減らします。
その結果、酸素や栄養が傷口に届きにくくなり、骨とインプラントの結合が遅れる、もしくは不十分になるリスクが高まります。
少なくとも術前後1~2週間は禁煙し、可能であればインプラントが完全に安定するまで控えることが望ましいでしょう。
よく水分補給をする
インプラント手術の後は、体内の水分が不足しないようこまめな水分補給が大切です。
水分が足りないと血液の循環が悪くなり、手術部位への酸素や栄養の供給が滞ります。
その結果、傷の治りが遅くなったり、腫れや痛みが長引くことがあります。
また、口の中が乾燥すると唾液の自浄作用が弱まり、細菌が増えて感染リスクが高まります。
適切な水分補給により、口腔内環境を清潔に保ち、良好な治癒環境を維持できます。
1日を通して定期的に水分を摂ることで、血液循環の改善と感染予防効果が期待できます。
睡眠をたくさんとる
手術後は体が回復モードに入っており、十分な睡眠が治癒スピードを左右します。
睡眠中は成長ホルモンが分泌され、細胞の修復や免疫機能の回復が促されます。
逆に睡眠不足が続くと免疫力が低下し、感染や炎症のリスクが高まります。
少なくとも手術後1週間は、6~8時間の睡眠を目安にして、横になる時間を意識的に確保しましょう。
質の良い睡眠は成長ホルモンの分泌を促進し、組織の再生と免疫機能の維持に重要な役割を果たします。
規則正しい睡眠リズムを保つことで、体の自然治癒力を最大限に活用できます。
睡眠時間の確保は薬物治療と同じくらい重要な治療要素といえます。
歯みがきの仕方に注意する
インプラント手術の後は、清潔を保つことが重要ですが、強く磨くのは逆効果です。
術部に直接ブラシを当ててゴシゴシ磨くと、縫合部や傷口を傷つけ、出血や炎症を引き起こすことがあります。
手術後すぐに通常通りブラッシングをしてしまい、縫合糸がほつれて再縫合が必要になった例があります。
過度な機械的刺激は治癒過程を妨げ、感染のリスクを高める可能性があります。
手術後数日は、担当医の指示に従い、手術部位を避けて周囲の歯のみをやさしく磨くか、うがい薬で軽くゆすぐ方法が推奨されます。
傷の治りが進んできたら、柔らかい毛の歯ブラシや専用ブラシを使い、力を入れすぎずにケアを再開しましょう。
まとめ

インプラント手術直後は麻酔が切れる2~3時間後まで食事を控え、医師の許可を得てから開始しましょう。
術後は茶碗蒸しや豆腐、白身魚の煮付けなど柔らかい食事を選び、卵料理や鶏ささみのスープで良質なたんぱく質を摂取することが推奨されます。
雑炊やポタージュスープは栄養バランスが良く、無糖ヨーグルトや鮭の蒸し焼きはカルシウムやビタミンDが豊富です。
避けるべき食事として、辛いもの、熱いもの、冷たいもの、硬いもの、粘着性の高いもの、酸っぱいもの、甘いものは傷口への刺激や感染リスクを高めるため注意が必要です。
食事以外では、入浴や激しい運動を控え、禁煙を徹底し、十分な水分補給と睡眠を心がけ、術部を避けた優しい歯磨きで清潔を保つことが重要です。
タバタデンタルクリニックでは25年以上4,000件超のインプラント実績とジルコニア治療累計2万本超の豊富な経験、そして5年間の保証システムにより、患者さんの術後回復を長期的にサポートしています。
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