ジルコニアって?
近年歯科材料でジルコニアというものを耳にしたり目にしたりすることが増えたと思います。
ジルコニアはIUPAC命名では酸化ジルコニウム(ZrO2)といい、ジルコニウムの酸化物で、優れた耐熱性・強度・生体親和性を持っています。その優れた生体親和性から人工関節などにも使用されています。そのほかには、工業界では燃料電池や酸素センサなどに用いられています。また、光透過性に優れており透明でダイヤモンドに近い屈折率を有するので、模造ダイヤとも呼ばれ、宝飾品としても用いられています。歯科ではそのジルコニアに希土類酸化物を固溶させることで強度を増し、また天然歯に近い色調を出します。
歯科材料として使用するジルコニアは、細かい結晶からなる結晶体(多結晶構造)を有しており、研磨によって滑らかに磨くと光沢を放ち、高い強度と靭性を有します。そして歯科用ジルコニアの一番の特徴は、曲げ強度が約1200Mpaあります。この曲げ強度は現在使用されている歯科材料の中でもトップクラスの硬さを誇ります。ですので、少数歯欠損はもちろんのこと、多数歯欠損など、どうしても材料学的に強度を持たせなければ長期的に安定が望めない症例にも安心して使用することができます。
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