二ケイ酸リチウム系セラミックとは?
二ケイ酸リチウム系セラミックとは簡単に言うとガラス材料でできた歯科材料です。
高温でガラスを融解し、鋳型に流し込む製法なので、一般的には『プレスセラミック』とも呼ばれています。同じオールセラミックの材料のジルコニアと比べて、光の透過性が優れているため、より自然の歯に近い色を出すことができます。
なので、インレー(詰め物)やクラウン(被せ物)を金属を使用しないで綺麗に治したい方にはとてもお勧めできる材料です。特にインレーは残っている歯と色や透明感がとても似ているので、口を大きく開けると目立ってしまっていた金属色の補綴物も二ケイ酸リチウム系セラミックを使用すると全く気にならないほどまで改善します。
しかし、高い光透過性を有しているがゆえに、土台(コア)が金属や濃い色の歯など着色があった場合、下地の色を拾ってしまい、補綴物が暗くなってしまう傾向があります。また、曲げ強度が約400Mpaであるので強度的やや劣っており、そして根本的にはガラスなので割れるなど破損の恐れも出てくるので、多数歯欠損には使用されません。しかし、少数歯欠損や部分的に綺麗な材料を使用して歯を治したい方には適切な治療方法だと思います。
多数歯やブリッジ、究極の審美を求める方はジルコニアセラミックをお進めしています。当医院の審美歯科治療に関してはこちら