口の中の血豆が気になる!
原因と対処法を解説
口の中は粘膜で構成されており、皮膚とは異なる症状が現れやすいです。とくに「血豆」ができた時は不安を感じてしまいますよね。今回はそんな口の中の血豆の原因や対処法について詳しく解説します。
目次
口の中に血豆ができる原因と対処法
口の中に血豆ができる原因としては、次の3つが挙げられます。
外傷
血豆の原因として最も多いのはお口の中の傷です。何かの拍子にお口の粘膜を傷つけてしまい、血豆が生じます。具体的には、誤って頬の内側の粘膜を噛んでしまう「誤咬(ごこう)」や矯正器具による接触、硬い食品による刺激などです。歯の詰め物・被せ物が合っていない場合も口の粘膜が傷つき、血豆が生じることもありますので十分にご注意ください。
ストレス
アレルギー反応
口の粘膜も皮膚と同様、アレルギー反応を示すことがあります。アレルゲンとなる食品の摂取が最もわかりやすい原因ですが、ラテックスアレルギーの方はゴム手袋の装着が原因となって皮膚だけでなく、口の粘膜にまで血豆のような症状が現れることもあります。歯科治療でもゴム製品を扱うことがありますので、ラテックスアレルギーの方は十分にご注意ください。
対処法
血豆ができたのが偶然でなければ、根本的な原因を取り除く必要があります。形がおかしい詰め物・被せ物は歯医者さんで調整してもらいましょう。ストレスを受ける機会が多い方は、そのストレスを上手に発散する方法を見つけるか、ストレスの少ない環境にうつるようにしてください。ラテックスアレルギーの方は、アレルゲンとの接触を可能な限り避けるようにしましょう。上述した原因で生じた血豆は、基本的に自然と治っていきます。
どれくらいで治る?病院に行ったほうがいい?
普通の血豆は1週間くらいで治る
外傷や一時的なアレルギー反応で生じた血豆は、1週間もすれば状態は良くなります。細菌感染などを起こして重症化していない限り、特別な薬を服用することもありません。ご自身で血豆をつぶすなどの対処も不要です。できるだけ刺激を与えないよう努めてください。
血豆で病院に行く目安
次に挙げるような症状が認められる血豆は、一度病院で診てもらった方が良いといえます。
1か月経っても血豆が治らない
普通の血豆は、1週間程度で自然に治癒します。それが1か月経っても治らない場合は、お口や体に何らかの異常があるものと考えられますので、まずは医療機関を受診しましょう。最初はお口の専門家である歯医者さんが望ましいです。
同じ場所に繰り返し血豆ができる
同じ場所に繰り返し血豆ができる場合は、取り除くべき原因がそこにあることを意味します。具体的には、歯並びやかみ合わせ、詰め物・被せ物の異常などです。それらはお口の専門家である歯医者さんしか正しく診断できませんので、まずは歯科医院を受診しましょう。
血豆がたくさんできている
普通の血豆は1~2個生じるものですが、さらに多くの血豆が生じている場合は、お口の粘膜をたまたま噛んでしまったといった理由ではなく、より深刻な原因が考えられますので、医療機関を受診した方が良いです。
血豆がつぶれて出血が止まらない
血豆がつぶれた際の出血は、ガーゼなどで押さえておけば10分程度で止まります。それが30分経っても止まらないような場合は、お口だけでなく全身にも何らかの異常が疑われますので、まずは歯科医院を受診しましょう。
原因がまったくわからない血豆ができる
血豆の症状がそれほど深刻ではなくても、原因がまったくわからない場合は不安に感じますよね。そうしたケースもまずは歯科医院に相談してみてください。お口の中に原因がある場合は、歯医者さんが見つけてくれます。
血豆と間違いやすいできもの
血豆と間違いやすい口のできものとしては、「血管腫(けっかんしゅ)」「口腔がん」「白血病」の3つが挙げられます。
血管腫
血管腫とは、血管がたくさん作られて生じるできもので、基本的に害はありません。積極的な治療が不要なケースがほとんどであり、あまり心配する必要もないです。ただし、血管腫が大きくなりすぎた場合は、外科的に切除することも検討します。
口腔がん
口腔がんになると、歯ぐきや頬の内側の粘膜に血豆のような症状が認められることがあります。出血や歯ぐきのただれ、歯がグラグラするなどの症状が現れている場合は、口腔がんが疑われます。まずは歯科医院を受診して精密な検査を受けましょう。
白血病
白血病は血液のがんであり、さまざまな症状の中に口の中の血豆が現れることもあります。その他、お口の中の出血が目立ったり、なかなか治らない口内炎があったりする場合は要注意です。息切れ、倦怠感、立ち眩み、鼻血といった全身症状も現れます。適切な医療機関で診断および治療を受けましょう。
まとめ
血豆に関する内容については、下記のページにも情報がございますので、あわせてご覧ください。